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★report★東京国立博物館『タイ〜仏の国の輝き~展』


現在、東京国立博物館で開催中の『タイ展』、もう行かれましたか?

タイ王国門外不出の名宝と、選りすぐりの作品の数々が一堂に集結した本展。

先日、暑い夏の日差しの中行ってまいりました!

スケールの大きな空間で、ライティングされた仏像がどこまでも立ち並ぶ会場。

これがですね、かなり面白いのです!

展覧会冒頭では、展覧会一の“押し仏”と聞いていた「ナーガ上の仏陀坐像」がいきなり登場!

蛇の王に護られた“イケメン”仏陀像にどぎまぎしながら中には進みます。

様々なお顔の仏陀像が並んでいるのですが、「タイ」という国の位置関係のせいか、インド寄りの彫りの深い方や、私たち日本人寄りのあっさりした方など、そのバリエーションはとっても豊か。

これは、あらゆる顔の友人と一緒に行くことをおすすめします。「あれ…、近所の田中さん…?」なんていう、とても赤の他人とは思えない仏陀像にきっと出会えると思います。私は、どう見ても自身の好きなロックバンドのベースの人にしか見えない仏陀像を見つけました。髪型もおしゃれなドレッドヘアーにしか見えず、とてもかっこよかったです。

これだけの仏像には驚きますが、これがタイの人々の日常だと思うと、やはり“仏の国”と呼ばれる所以を肌身で感じます。なんでもタイでは、自分が生まれた曜日ごとに“自分の仏さま”が決まっていて、人々はみんな自分が生まれた日の曜日を知っているのだとか。会場では、自分の生年月日を入力すると生まれた曜日と仏さまがわかるような仕掛けがあり、多くの方が楽しまれていました。曜日ごとに7種類の仏さまがいるのですが、土曜日の仏さまは、冒頭に登場した“イケメン仏”、「ナーガ上の仏陀坐像」でした!なんだか無敵な感じです。

そして圧巻なのは、「ラーマ2世王作の大扉」!高さ5.6メートルを超える黄金の扉で、思わず口を開けて見上げてしまいます。木を彫って作られたものだそうですが、その技術がすごいのです。黄金の花の中に猿や鳥などの動物がいるのですがかなり奥行きがあり、「こんな裏側、どうやって彫ったの…?!」と驚愕せずにはいられません。そしてこんな扉をどうやって日本まで運んだのか…と驚きは深まるばかりです。

「タイ」の文化を深く感じることのできる本展、なんだか海外旅行に行ったような気持ちになりました◎ゆったりと夏を深めたい方、おすすめの展覧会です。

特別展「タイ〜仏の国の輝き〜」

東京国立博物館 平成館(上野)

2017年8月27日(日) まで

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