top of page

★report★名古屋市博物館 『特別展 北斎だるせん!』


名古屋市博物館で開催中の『特別展 北斎だるせん!』に行ってきました!

展覧会を見終えた時の気持ちを代弁できる言葉が見つからない・・・と思っていたところ、

気持ちを代弁してくれる北斎の絵柄が!

会場入り口の撮影スポットにもパネルとして登場している彼ら(だ、る、ま、せ、ん、せ、い、と吹き出している人々)。なんだか愉快で小躍りしたくなる、冷静に考えたら「え?!」って引いてしまうことも笑って流せてしまう、そんな北斎作品の魅力と思わぬ名古屋との繋がり、“だるまイベント”の全容を存分に楽しむことができる展覧会。見終えた時には、彼らに混じって「だ、る、せ、ん、!」と合唱したくなるようなウキウキした気分になりました。

本展の主役は、一時期名古屋に住んでいたという、「冨嶽三十六景」でおなじみの江戸の浮世絵師、葛飾北斎。今からちょうど200年前、北斎は縦18mの大だるまを即興で描くイベントを名古屋で開催し、「だるせん(だるま先生の略)」というあだ名が生まれるほど話題をさらったそうです。

意外にも北斎と名古屋の関わりは深く、『北斎漫画』も名古屋で誕生した本なのだとか!

そんな名古屋と北斎とだるまイベントをめぐる展示が本展なのです。

展覧会って、いつも最初に主催者挨拶がありますよね。基本的にきっちりかために展覧会趣旨が書かれていることが多いのですが、この「だるせん展」の主催者挨拶は、まるで北斎好きな名古屋の物知り町人さんが話しかけてくるような文面から始まります。また、展示の随所には、北斎や、名古屋の本屋・永楽屋東四郎などのイラストとともに、名古屋弁による解説もあり、楽しみやすい工夫がいっぱい。作品の面白さを際立たせています。

会場には、北斎が描いたというだるまの大きさを体験出来る撮影スポットもあります。その巨大さがわかりますよね。ところで、このだるまイベント、何故開催されたかご存知ですか? なんと、書籍を売るために先ほどの本屋・永楽屋東四郎が“プロデューサー”となった、書籍の宣伝プロモーションイベントだったのだそうです! イベント開催前にはポスターでイベント告知をしつつ、当日はあまりに巨大なだるまを描くイベントで話題沸騰。見事、狙い通りのプロモーションが出来たわけですね。そのセンスの良さに驚愕してしまいます!

会場ではハンコも押せますよ!年賀状をご持参いただければ、その場で押して、お手製・北斎年賀状が完成です◎ ちなみに今日は、先着順で北斎おせんべいいただけました。とっても嬉しい!

まだ展覧会に行かれていない方、寒くて外に出たくなくても、そこはよいしょと腰を上げて会場に行かれることをおすすめいたします。随所に散りばめられた北斎のセンスとコミカルな笑い、作品自体の面白さを満喫した後は、「今年もいい年だったな」となんだか満足してしまいましたので、ぜひこの満足感を味わっていただければと思います。

展覧会は今週日曜日・12月17日までです^^!

会場:名古屋市博物館

北斎、だ、る、せ、ん、!

 FOLLOW me
  • Black Twitter Icon
  • Black Instagram Icon
 RECENT POSTS: 
bottom of page