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★report★ 閉幕間近  Bunkamura ザ・ミュージアム「写真家ドアノー/音楽/パリ」3月31日(水)まで


パリを愛し、パリに愛された写真家の

音楽をテーマにした約200点を紹介!



フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの展覧会が、渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中です。まもなく閉幕となる本展に、先日ようやく足を運んできました。


ドアノーは、パリを舞台に多くの傑作を生みだし、世界で最も愛され続けている写真家のひとり。本展は、パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンを題材に1930年代から90年代にかけて撮影された、ドアノー独自の音楽的感覚に富んだ作品約200点で構成されます。

「街角」「歌手」「ビストロ、キャバレー」など8つの章立てでドアノーの作品が並ぶ会場には、音楽とともに、自由で快活で、それでいて少し哀愁も感じるようなパリの空気が漂っています。




どの作品も心惹かれるものばかりでしたが、印象的だった作品の1つが、美しいながしのアコーディオン弾きピエレット・ドリオンのシリーズ。

この時期のドアノーは、パリの素顔に精通した物書きの友人、ロベール・ジローと夜の町の人々を撮影することを日課としており、その中で彼女に出会ったそう。どこか憂いも感じさせるようなドリオンのちょっとした表情と、当時のパリの生活そのままの人々の姿からは、その場で彼らが耳を傾けたアコーディオンの音色を感じます。




会場では、パリの街角にあふれる音楽と、イヴ・モンタン、ジャック・プレヴェール、ジュリエット・グレコといった、当時のパリを彩ったアーティストたちの写真も並びます。フランスのみならず、世界に愛されるシャンソン歌手のエディット・ピアフの写真からは、大きなホールに響き渡る、彼女の魂の歌声が聴こえてくるようです。




俳優、スキー選手とマルチに活動するチェロ奏者であり、ドアノーの生涯の友人であったモーリス・バケとの共作シリーズも魅力的でした。「あるとき、わたしたちの行く手が交差し、わたしは人生の幸せの師モーリス・バケに巡りあった」というドアノーの言葉からもみられるように、友情と愛情、ユーモアに溢れたバケを被写体にした数々の写真には、思わず笑みがこぼれます。会場では、写真とともに二人の映像も展示されており、楽しげな会話と二人の間にただよう空気感を垣間見ることができます。




フランス共和国の成立を記念した国民の休日、パリ祭の写真では、祭りに熱狂するパリの人々の姿が写し出されています。《パリ祭のラストワルツ》は、喜びに満ちたパリ祭の一日を撮り続けたドアノーが、この日一枚だけ残っていた最後のフィルムに収めたという写真。祭りの余韻をいつまでも楽しもうとするカップルの姿がとても詩的で、まるで映画のラストシーンを眺めているようでした。

本展の会場を後にする時に感じるのは、名残惜しく、いつまでもその余韻に浸っていたいような、まさにこの《パリ祭のラストワルツ》から感じた気持ちそのもの。久しぶりに自由を感じ、“パリの音楽と空気を味わい尽くした充実感”で満たされました。


閉幕までは残りわずか。まだ観ていないという方は、ぜひ足を運んでみてください。






【タイアップ情報】

MY カメラご持参の方に

ポストカードプレゼント

本展では、ドアノーが初めて購入した愛機「ローライフレックス」が日本初出展されています。このことを記念して、MYカメラを持参して本展にご入場いただいた方に、ロベール・ドアノー《オペラ座のキス》をデザインした展覧会オリジナルポストカード(非売品)がプレゼントされます! チケット購入後、入口にてご提示ください。

※カメラ付き携帯電話やタブレットPC等の電子機器は対象外

※会場内はフォトスポットのみ撮影可能

※ポストカードは、各日なくなり次第終了

※プレゼントの併用不可

※状況により、配布を中止させていただく場合もございます。詳細はHPをご覧ください。



【開催概要】

■会期:2021年 2月5日[金]‒3月31日[水]

*会期中無休

■会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(東京/渋谷・東急本店横)

■開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)

金曜と土曜は夜間開館実地予定。詳細は公式HPにてお知らせ。

※3/27(土)・3/28(日)のみオンラインによる入場日時予約が必要。



主催:Bunkamura、読売新聞社

後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、J-WAVE

お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)



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