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★report★ 東京都美術館「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」4月9日(日)まで


19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンで活躍した天才画家エゴン・シーレ。その30年ぶりの大回顧展が、上野・東京都美術館で開催されています。

本展では、エゴン・シーレの作品はもとより、リヒャルト・ゲルストルやオスカー・ココシュカなど、ウィーンの巨匠グスタフ・クリムトの“次の世代”として注目を浴びた画家たちの作品も集まり、世紀末ウィーンの若いアートシーンが浮き上がります。


28年という短くも濃い生涯を駆け抜けたエゴン・シーレの芸術と人生、ウィーンのアートシーンを凝縮した本展は、なんと14章立て。ウィーンの空気を感じながら、エゴン・シーレの作品と、人間の本質に肉薄する彼の内面を紐解いていく体験は、絵画展でありながらも、舞台や映画、小説のようにも感じるものでした。


「見る者に訴えかける」とはよく使う言葉ですが、シーレの作品は、まさに線が、色が、画面が、生きた感情を持って「訴えかけて」きます。

その中で、特に鮮烈に心に焼きついたのは、シーレの描く「線」です。ごくシンプルな人体スケッチの線一本からでも放たれる、“シーレの魂”とも“人間の肉体/精神”とも言える独特の力に魅了されました。ここまで「線」に個性が宿るなんて…作品を前に、改めて驚きを感じました。


「僕は、あらゆる肉体から発せられる光を描く。

エロティックな芸術作品にも神聖さが宿っている。」


会場に展示されていたこんなシーレの言葉も、違和感なく理解できるように思います。


シーレは今からほぼ100年前の2018年に、世界的に流行したスペイン風邪により亡くなっています。また、当時は第一次世界大戦の最中でもありました。展覧会では、シーレが生き、そして亡くなるまでの作品を紹介しています。100年も過去のことではあっても、現代にも通じる社会情勢でもあり、今の世界とシーレが生きた時代を重ねてその作品たちを俯瞰するような、少しノスタルジックな気持ちにもなりました。


心をどうしようもなく揺さぶられる本展を観た後には、上気して寒さも和らぐ気がします。

展覧会は4月9日(日)まで。



会期:2023年1月26日〜4月9日

会場:東京都美術館

住所:東京都台東区上野公園8-36

電話番号:050-5541-8600

開館時間:9:30〜17:30(金〜20:00) ※入室は閉室の30分前まで

休館日:月曜日

料金:一般 2200円 / 大学・専門学校生 1300円(1月26日~2月9日に限り無料、公式チケットサイトで日時指定予約が必要)/ 65歳以上 1500円 / 18歳以下(2004年4月2日以降生まれ)無料(公式チケットサイトで日時指定予約が必要)

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