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国立西洋美術館『シャセリオー展』


19世紀フランスの画家シャセリオー 。メランコリックで異邦的な雰囲気で人気の彼の作品を紹介する『シャセリオー展』が2月28日から、国立西洋美術館で開催されます。

シャセリオーは、形式的な美・写実性を重視した新古典主義の画家として人気を集めていたアングルのアトリエに11歳という異例の若さで入門しました。15歳の時に、アングルがローマへ旅立つと、その後は独学で、古典主義の表現形式の規制を打破して自我の自由な表現を追求するロマン主義の動きを吸収していきます。

ロマン主義が全盛期を迎えた頃、彼はまだ十代、写実主義が動き始める頃には亡くなってしまうという、時代の波とは少しずれた人生を送りました。

シャセリオーの作品に漂うエキゾチックな雰囲気は多くの人々を魅了し、後の芸術家たちにも大きな影響を与えました。

シャセリオーが生まれたイスパニョーラ島はフランスとスペインの植民地。父は外交関係の仕事、兄は海軍省、親戚の人はアルジェリアの都市づくりに関わっていました。さらに、母はおそらく混血であったようで、シャセリオーにとって外国は常に身近な存在。そんな彼の育ちが作品にも現れているのではないでしょうか。

日本でシャセリオーを本格的に紹介する展覧会は今回が初めて。ぜひこの機会にエキゾチックで情緒豊かな作品世界に楽しんでみませんか^^

「FLYNIG POSTMAN PRESS」(東京版)1月20日発行号では、『シャセリオー展』の見所を紹介。彼の生い立ちからロマンスに至るまでを徹底検証します!是非合わせてチェックしてくださいね。

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『シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才』

開期:2017年2月28日 (火) 〜 5月28日 (日)

会場:国立西洋美術館

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